第6回 金融・財政と経済政策


問1 9 正解①

①は誤り。リーマンショックは、アメリカで低所得者を対象に貸し出されたサブプライム・ローンの返済が滞り、不良債権化したことによって生じた。

②は正しい。ギリシャ国債の償還が事実上不可能になり、同国は、債務の減免を認めてもらうとともに、EU諸国や国際機関からの資金援助を受けた。

③は正しい。2011年、イタリアでは、財政危機の責任を取る形でベルルスコーニ内閣が退陣し、政治家以外の実務家らを中心とするモンティ内閣が成立した。

④は正しい。「PIIGS」とは、EUに加盟しているポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインの頭文字を組み合わせた言葉であり、財政再建が自国の力のみでは達成できない可能性のある国を指す。

 

問2 10 正解②

②は正しい。終戦後のインフレの収束を図るため、1949年に実施されたドッジ・ラインの柱の一つが「超均衡財政」であり、それ以降1965年に歳入補填国債が発行されるまで、新規の国債発行は行われなかった。

①は誤り。建設国債は発行できる。特例法の制定が必要なのは赤字国債である。

③は誤り。プライマリーバランスとは、「国債発行による収入を除いた歳入」から「国債の償還や利払いにあてる国債費を除いた歳出」を引いたものである。赤字の場合に国債残高は増加する。

④は誤り。政府が発行する国債を日本銀行が直接購入することは禁じられている。

 

問3 11 正解④

④は正しい。財政投融資とは、財政投融資特別会計国債の発行など国の信用に基づいて調達した資金を原資として、国が特殊法人などの財政投融資機関に有償資金を供給する投資及び融資をいう。

①は誤り。補正予算でなく暫定予算である。

②は誤り。財政の機能は、資源配分の最適化、所得再分配、経済の安定成長である。

③は誤り。予算は先に衆議院に提出。

 

問4 12 正解④

④は正しい。資産課税の例として、相続税、贈与税、固定資産税などが挙げられる。

①は誤り。納税義務者と租税負担者が同一の税を直接税、異なる税を間接税という。

②は誤り。酒税は累進税ではない。

③は誤り。住民税とは、都道府県民税と市町村税の総称であり、地方税に分類される。

 

問5 13 正解③

③は誤り。全会一致でなく多数決。

①は正しい。

②は正しい。

④は正しい。