センター対策講座14 室町幕府と勘合貿易


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室町幕府の機構 2002-本 正誤

室町幕府の侍所について述べた文として正しいものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

① 当時の侍所は京都以西の御家人の統括機関で、その長官には斯波氏らが任命された。

② 当時の侍所は京都以西の御家人の統括機関で、その長官には山名氏らが任命された。

③ 当時の侍所は京都市中の警察業務を中心とし、その長官には斯波氏らが任命された。

④ 当時の侍所は京都市中の警察業務を中心とし、その長官には山名氏らが任命された。

正解西国御家人の統括機関は鎌倉幕府の六波羅探題、斯波氏は三管領を出す一族、侍所は京都の警察業務と裁判なので④が正解。

 

室町幕府のしくみ

鎌倉幕府との違い。三管領は絶対。「シバ細かった」→「斯波畠山細川」の足利氏一門。
 侍所の長官(所司)をつとめる四職は、暗記法「京都の山は赤一色」→「京極山名赤松一色」である。なお、侍所の長官は山城国の守護も兼任している。野澤先生の決め台詞が利用できる。義満の花の御所もよく出るね!争乱は、誰の時、誰の、何という乱が起こったかのセットで暗記する。明徳と応永の年代に注意。

鎌倉公方と東国の政治情勢 平15-追 四択

南北朝時代から室町時代にかけて東国を支配した【ア】の長である鎌倉公方は、足利尊氏の子基氏とその子孫によって世襲された。また足利成氏による関東管領暗殺を機に関東は大乱状態となった。鎌倉を負われた成氏は復権の機会をうかがったが果たせず、幕府が対抗上、新たに任じた鎌倉公方も、鎌倉に入れないまま【イ】にとどまり、鎌倉公方の実態は失われた。

問 空欄【ア】【イ】に入る語句の組合せとして正しいものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

① ア 鎌倉将軍府  イ 下総国古河

② ア 鎌倉将軍府  イ 伊豆国堀越

③ ア 鎌倉府    イ 下総国古河

④ ア 鎌倉府    イ 伊豆国堀越

正解

 

 

ややこしい地方の動きもパネルでGO

 

万人恐怖の将軍足利義教が暗殺された

室町の外寇 17-本 年代順配列

次の文Ⅰ~Ⅲについて、古いものから年代順に正しく配列したものを、下の①~④のうちから一つ選べ。

Ⅰ 九州にいた懐良親王は、明の皇帝と外交関係を持った。

Ⅱ 大内氏の滅亡により、勘合貿易が断絶した。

Ⅲ 尚巴志が琉球王国を建国し、室町幕府と通交関係を結んだ。

 ① Ⅰ-Ⅱ-Ⅲ  ② Ⅰ-Ⅲ-Ⅱ  ③ Ⅲ-Ⅰ-Ⅱ  ④ Ⅲ-Ⅱ-Ⅰ

 

正解懐良は南北朝時代、大内氏滅亡は戦国時代、琉球建国は1429年室町中期、正解は②

 

東アジアの外交 16-追 正誤

14世紀の東アジアや日本の情勢について述べた文として誤っているものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

① 明は海禁政策を採って、明商人の自由な貿易を禁じた。

② 朝鮮半島では、李成桂が高麗を滅ぼし朝鮮を建国した。

③ 後醍醐天皇は、建長寺船を明に派遣して貿易を行った。

④ 幕府で激しい内紛が発生し、足利尊氏が弟の直義を殺害した。

 

正解後醍醐天皇は、貿易を行っていない。建長寺船を派遣したのは鎌倉幕府で正解は③

 

日明・日朝貿易 16-追

16世紀の日明・日朝貿易について述べた文として正しいものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

① 日明貿易が開始された際、明の皇帝は天皇に日本国王の称号を与えた。

② 日明貿易は、朝貢形式に反発した足利義教によって一時中止された。

③ 15世紀に、ポルトガルとの交易で得た南洋の産物が朝鮮へ輸出された。

④ 日朝貿易は、朝鮮で起こった三浦の乱を契機に衰退した。

 

正解天皇×足利義満、義持一時中止、ポルトガルは生糸、④

 

東アジアの動き

14C後半中国では漢民族のが建国、高麗は【李成桂】が李氏朝鮮を建国

沖縄でも尚巴志が【琉球王国】を建てた。

九州の住民が朝鮮人とともに、大陸や朝鮮の沿岸で【倭寇】を開始。明は私貿易の禁止と倭寇の取締りを日本に求め、【義満】は九州探題に倭寇の討伐を命じ、明との正式な国交をひらくこととし、日明貿易(勘合貿易)が開始された。明からは【銅銭】生糸・織物を輸入し、日本からは【】硫黄・刀剣などを輸出した。やがて勘合貿易は博多商人と結んだ【大内】氏や【】商人と結んだ細川氏に移る(その後大内氏が独占)。

 

貿易

時代

貿易の主体

事項

おもな貿易品

日宋貿易

平安

平清盛

大輪田泊】の修復

音戸の瀬戸の開削などを行なった

輸出品

】、硫黄、木材

輸入品

宋銭】、陶磁器

日元貿易

鎌倉

北条高時

建長寺船】を派遣

建長寺再建の費用を得るため

 

室町

足利尊氏

天竜寺船】を派遣

天竜寺の造営費用を得るため

 

日朝貿易

室町

足利義満

僧【祖阿と博多商人肥富を派遣し、明との国交樹立

1404勘合貿易を開始

朝貢形式の交易

輸出品

】、硫黄、刀剣

輸入品

銅銭】、生糸、陶磁器など

足利義持

1411勘合貿易中断

朝貢外交を屈辱として中断

 

足利義教

1432勘合貿易を再開

戦国

大内氏

大内氏(博多商人と結ぶ)

細川氏(堺商人と結ぶ)が貿易を独占

1523寧波の乱

貿易の実権をめぐる大内氏と細川氏の対立

1551大内氏の滅亡で日明貿易も終わった

1547の貿易船が最後となった

 

●中世における日朝関係

 

14世紀末

日朝貿易】開始

1392朝鮮建国

李成桂が高麗を滅ぼして建国

対馬宗氏】が仲介

●朝鮮は【富山浦乃而浦塩浦3港(三浦)】を開き、日本の使節の接待と貿易のために倭館を開いた

おもな貿易品

輸出品

硫黄】琉球貿易で得た蘇木(染料)・香木

輸入品

木綿】・大蔵経

1419

応永の外寇

朝鮮が倭寇の根拠地と考えた

対馬】を攻撃

 

1510

三浦の乱

三浦の日本人居留民が暴動を起こす