法学部2017 解法のヒント


はじめに。

明治大法学部の問題を手がかりに、入試問題の解き方・日本史勉強法を語るものである。このサイトを手がかりに、明治大法学部を確固たる自信に変えるものとしたい。またMARCHーGレベルを実感してほしいものだ。


奈良時代の土地政策


続日本紀・墾田永年私財法(史料)

〔Ⅰ〕史料A

問1

『続日本紀』教科書54㌻浮浪・逃亡の続出からの出題である。教科書を熟読しないと正解は導けない。正式に出家すること=得度と答えるのは難しいのではないか。

『率土の百姓、四方に浮浪し、遂に王臣に仕えて、或は資人に望み、或は得度を求む…』

問2

これも史料の読み取り問題である。

『聞くならく、墾田は養老七年の格に依りて、限つる後、例によりて収授す…』この史料の、限つる後とはどういうことか。「限」の内容を明らかにして15字以内で記しなさい。

解答→三世代という期限が過ぎれば(13字)、である。

問3

不比等の娘の光明子が聖武天皇の皇后になった、に関連して、これは従来の伝統を破るものであったが、その伝統とは何か、15字以内で記しなさい(句読点は含まない)。

皇后に必ず皇族の女性がつくこと(15字)。不比等の娘宮子が皇后になることを、この言葉で表現するのは難しい。

問4

帰国した吉備真備や僧【(イ)】が聖武天皇に信任されて活躍した。空欄イに該当する人物を記しなさい。

正解→玄昉

 

史料B

問1

紀伊国阿氐河荘上村百姓等言上状

「チトウノキヤウシヤウ」や「チカフ」は、いずれも地頭の【 ウ 】の一種である。空欄ウに該当する語句を漢字2字で記しなさい。

正解→人夫

史料を丁寧に読むことをしないと正解は得られない。

問6

(荘園領主は地頭と妥協するようになっていき、地頭請の契約を結んだり、【 エ 】の取決めを行うようになった。)に該当する語句を記す。これもすぐには思いつかない。最後まで読めば解るだろう。

正解→下地中分の取決め。教科書106〜107㌻参照。

問7

空欄【エ】の一つには、『金剛三昧院文書』に記されているような、荘園領主と地頭が裁判での争いを中止して両者の取決めによる解決(示談)により行われるものがあるが、この取決めによる解決(示談)を何というか、漢字2字で記しなさい。

正解→和与

 

史料C

問8

正解→甲斐武田氏の分国法だから→喧嘩両成敗法

史料は→A

問9

朝倉氏は一乗谷

問10

指出で決まり。